戦争の映画を見た感想文

この映画を見た感想をまとめると次のようになる。戦争とは悲惨で残酷であり、もう二度と起こしてはならないものである。戦争がどのようなものだったかを伝えるということがこの映画の目的であるのなら、これは一見ほとんどそれが達成されたかのように見える。しかしながら、本当にそれでよいのだろうか。私にはそれが経験という面によって不完全な理解にとどまるように思える。
映画を見てもあるのはせいぜい一過性の感傷のみ。このような過去の存在を未来の点に立って観賞しているにすぎない。つまり、映画の製作者ひいては戦争の体験者、戦争の記憶を過去に伝えようとした者などが伝えたかったことの多くが曲解されてしまうのだ。それは未来に生きる我々の基準でのみ想像されるからである。だが、発し手受け手の双方はその不完全性をまずは受け入れなければならない。現実を見つめなければならない。さもなくば進歩、前進というものはできないのである。
前述のような認識の不完全性を払拭するような手立ては今のところない。だが、薄めることはできる。我々はその方法を模索していく他ないのだろう。思いを相手に正しく伝えるために。